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加藤健一事務所
ドレッサー
第二次世界大戦下のイギリス、とある一座が空爆に怯えながらも巡業を続けていた。そんな中、心身ともに疲弊しきった座長(加藤健一)は突然街中で奇行に及ぶ。目も当てられない座長の様子に、その夜の上演を中止しようとする舞台監督のマッジ(一柳みる)と座長夫人(西山水木)。だが長年座長に仕えてきたドレッサー(付き人)のノーマン(加納幸和)だけは、座長に宿る演劇への情熱を信じ、一度でも舞台の幕が開かない日があってはならないとなんとか上演に向けて孤軍奮闘する。しかし、すっかり憔悴した座長を始め個性豊かな面々に振り回され、上演中もてんやわんやの舞台裏。そしてクライマックス、それぞれが胸に秘めた思いが明かされる・・・。
見えない脅威によって、劇場が、演劇が、窮地に立たされている世の中。
そして「これはおれの仕事、一生を賭けた仕事なんだ。おれは役者だ。自分の野心を信じ、その野心の奴隷になるんだ。永遠に…。」戦渦でそう言い放つ“座長”のセリフの数々が、今まさに加藤健一の半生と重なり合う。
『戦場のピアニスト』の脚本で知られるロナルド・ハーウッドが残した、いつの時代も演劇人を虜にする最高傑作の幕開き。
公演名 | 加藤健一事務所公演「ドレッサー」 |
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日時 | 2021年4月24日(土)14時開演(13時開場) |
会場 | 京都府立府民ホール アルティ |
作 | ロナルド・ハーウッド |
演出 | 鵜山 仁 |
出演 | 加藤健一、加納幸和(花組芝居)、西山水木、佐伯太輔、照屋 実、岡﨑加奈・一柳みる(昴) |
公演当日のおもてなし | 終演後に加藤健一氏ほか出演者によるアフタートーク実施予定! |
料金 | 【全席指定・税込】 一般前売:5500円(アルティメイト優待価格:5000円) 当日:6050円(アルティメイト優待価格:5500円) |
チケット取扱 | 京都府立府民ホール 075-441-1414 京都府立文化芸術会館 075-222-1046 チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:503-791) ローソンチケット 0570-000-777(Lコード:54308) |
チケット発売日 | アルティメイト優先発売 3月14日(日)10:00~ 一般発売 3月20日(土)10:00~ |
お問合せ | 京都府立府民ホール 075-441-1414 (9時~18時/第1・第3月曜日休館) |
主催 | 創<公財>京都文化財団・(株)コングレ共同事業体 |
お客様へのお願い | ※現在、『劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン』に沿った公演の実施に向けて、準備・調整を進めております。
今後、本公演までのガイドライン変更に伴い、収容人数等を変更する場合がございます。変更が生じました場合は、HPを通じてお知らせ致します。 何卒、ご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。 |
公演レポート
ALTI未来時間
加藤健一事務所 ドレッサー
今年度最初のALTI未来時間は加藤健一事務所の公演でした。
第二次世界大戦下のイギリスで劇団の座長と彼に長年仕えてきた付き人(ドレッサー)の確執や葛藤が描かれた今回の公演。激しい空爆が続く大変な状況のもと、疲弊しきった座長、公演を中止しようとする座長夫人と舞台監督、その中でなんとか公演を続けようとするドレッサーの奮闘。
特に悲観的な雰囲気ばかりを前面に出すことなく、時にはコミカルなシーンも織り交ぜながら淡々と進められましたが、内容としては、まるで現在のコロナ禍での舞台芸術のありようと共通するものがあり、まさに今この時期に上演されることの意味を考えさせられる公演でした。
京都もこの公演日翌日の4月25日から5月11日まで緊急事態宣言が発令され、アルティもその期間は休館となります。「芸術とは不要不急なのか?」、様々な意見が飛び交っていますが、とにかく1日も早い収束を願うばかりです。皆様も日々の行動に十分気をつけつつお過ごし下さい。
次回加藤健一事務所の公演は
9月18日(土)(13時開演/18時開演)
「THE SHOW MUST GO ON~ショーマストゴーオン~」
さらに
12月4日(土)(13時開演/18時開演)
「叔母との旅」
今年度は盛りだくさんですよ~、どうぞお楽しみに!